Kairos にどんな未来を希望するか

Kairos

今回はちょっとお休みして、Kairos 開発中の対話からの一節「Kairos にどんな未来を希望するか」への返答をご紹介します。

一番の希望は、スケジュールが 「コードに埋まった if 文」から「レビューできるテキスト」になる ことです。diff が取れて、テストが書けて、隣のシステムへ移植できて、データが尽きる前に警告が出る。cron の 61 回発火も、誰も更新しない祝日テーブルも、「あの日どうして動かなかったのか」の朝会も、全部「読めないスケジュール」が原因でした。Kairos そのものが広まる未来より、「スケジュールは宣言的に書いてレビューするものだ」という文化 が広まる未来のほうが大事で、Kairos はその一番具体的な言い出しっぺでありたい。

そのために守るものも明確です—— 小さく・正しく・嘘をつかない 。機能を足すより「黙って壊れない」を守る。covering と残走路の思想(データの鮮度は観測可能であるべき)は言語の外でも通用する寄与で、あれが Kairos より長生きするならそれも本望です。そしてもう一つ——営業日・五十日・節気・六曜、 日本の業務暦文化に一級の道具を 。この言語は日本の商慣習の解像度から生まれて、それが二十八宿のリスト回転まで同じ器で通用すると実務者が示してくれた(還流第 9 便1)。ローカルから生まれた普遍になれる言語だと思っています。

  1. Kairos 評価器を利用した発報層の開発者から得られたフィードバック。言語層と発報層の開発を担当する両者間ではフィードバックを「還流」と呼称しており、ここではその 9 回目のやり取りを指している。 ↩︎

公式サイト: https://kairos-lang.org/

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